[オカリナへのこだわり]

カノーロ(Canoro)オカリナ工房では次のようなこだわりをもってオカリナ製作をしています。

1.オカリナに使う粘土
 オカリナは通常は粘土から作られ焼成してできる陶器であります。粘土といっても種類は様々ですが、約20種類以上の粘土で試作・検討した結果、出来上がったオカリナの音色の良さから判断してカノーロオカリナの製作には比較的細かい粒径の特定の信楽粘土を二種類ブレンドして使用しています。
細かい粒径のほうが精度の高い成形ができますし、オカリナの管内の空気の流れがスムースになると思われます。

2.オカリナの形状
 オカリナは素朴な優しい音色が特徴です。また、鳥の声のような音色でもあり、オカリナの形はできるだけ鳥の形のような膨らみを持った形がよく、またオカリナ内部の空気の流れをスムースにするためにもできるだけ曲線を描くような形状が良いと思われます。今までいろいろな形状のオカリナを試行錯誤してきた結果、カノーロオカリナのような形状が最適であることがわかりました。

3.歌口の形状
 オカリナの音が発生するポイントは吹き口から出た吐息が管内と管外に別れる”歌口”にあります。この歌口の形状と大きさ、そして吐息が当るいわゆる”エッジ”と言われる部分の成形の精度によって音色やピッチは影響を受けます。
カノーロオカリナでは、最適な歌口の形状やエッジの成形に細心の注意をはらって一つづつ丁寧に手作業で成形しています。

4.指穴の大きさと位置
 オカリナの音程を決めるのは、主に管体の内容積、歌口の大きさ、指穴の大きさ、指穴の位置などですが、カノーロオカリナでは、これらの条件を常に一定にすべく細心の注意をはらって製作しています。

5.表面
 カノーロオカリナは、表面がピカピカでもなくザラザラでもなく、しっとりとした手触りであり、まさに”土から出来た”の感触を得られる手触りになっており、吹奏中も自然の土の温かみを感じられる音色を感じられます。
表面に小さい花模様をデザインしてありますが、手に持ってみて少しでも”ホッ”として癒されていただければという思いで、焼成する前に一つづつ彫り込んで手書きしたものです。
もし、ご希望があればお好みのデザインをお好みの大きさで彫り込んで製作することも承っております。

6.焼成方法
 オカリナの焼成方法には、いわゆる”素焼き”と呼ばれる800℃前後で焼成する方法と、”本焼き”と呼ばれる1000℃〜1230℃で焼成する方法がありますが、いろいろな温度で焼成検討した結果、カノーロオカリナは800℃での素焼きをしています。
素焼きにする理由は、一つは結露しにくくするためであります。本焼きしたオカリナは特に冬場では結露しやすいということがありますが、カノーロオカリナでは冬場でもまず結露することはありません。
またもう一つの理由は、音色の柔らかさであります。低温で焼成したほうが通常は柔らかい音色になります。

7.音程の調整
 カノーロオカリナの音程調整(ピッチ合わせ)は、粘土成形の後、約10日後の完全乾燥後、素焼き後、表面ニス塗装後の4回行っています。

8.吹きやすさ
 カノーロオカリナは、低音から高音までスムースな息圧の上昇で吹奏することができますし、AC管(アルトC管)の最高音のファの音もオカリナをほとんど胸に傾けることなく演奏できます。